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生きてるだけでまるもうけ

三日見ぬ間の桜

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昨日、近所にある桜並木を抜けて、増税の洗礼をさっそく受けながら電車を乗り継ぎ、新宿御苑へ行ってきました。


御苑の中に入るには、新宿門、千駄ヶ谷門、大木戸門のどれかから入らなければいけません。

三チームに分かれ、それぞれの前に立ちはだかる門番を倒して、同時にスイッチを押すようなミッションは一切ないので安心してください。入園料の200円を支払えば一人でも入れます。


入園料!?そんなもの!と、お怒りになられる方もいらっしゃるかと思いますが、新宿御苑京都御苑などと同じ国民公園でして、100年以上の歴史を持った立派な敷地です。

国が管理しているだけあってその辺の公園とは比べものになりません。

どうしても支払いたくなければ新宿御苑みどりフェスタか、みどりの日に行きましょう。

国民公園」「国立公園」「国営公園」「国定公園」の違いはご自身でお調べください。


人恋しい僕は一番混雑していると思われる新宿門から敢えて入りました。

JR新宿駅南口から向かい、御苑の前の交差点が見えると新宿三丁目駅方面から人がわんさか。

パッと見はジジとババばかりにも見えましたが、キキくらいの少女や少年、ポポのような黒j…家族連れも多かったりと層はバラバラ。

全体の2割くらいは外国人だったかな?

新宿門は本当に人が多くて、手荷物検査のせいもあるのか行列ができていました。

警備のおじさんにアルコールや危険物を持ち込んでいないか簡単に調べてもらったあとに、券売機でチケットを購入して、チケットのQRコードを改札にかざし、いざ入園!!!


入ってすぐに御苑マップをゲット。

広い!とにかく広い!!

東京ドーム何個分かな?うまい棒何本分だろう?

着いたのがちょうどお昼時だったので、皆さん芝生にシートを広げてお食事中。

シートを持ってないジジババキキポポは、園内のレストランか椅子や休憩所でモグモグしてました。

僕はというとシートはおろかカメラさえ持ってきていないので、三人掛けくらいの椅子に優しそうなお婆ちゃんと2人で…♡


あ!そうなんです。お気づきの通り僕は1人で花見に行ってきました。

『何故1人か?』

僕は何処へ出歩くにも1人がよくて…というのは強がった嘘で…

そりゃあ、誘う友人は皆平日の真っ昼間に、しかも4月1日からのん気に花見を堪能なんてノンノンノンだからです。

一緒に行ってくれないならほっといてくれ。


見知らぬお婆ちゃんとまったりお昼ご飯を食べたら、雑談もそこそこにやぁーっと園内の散策!

広い!どうする!地図を見よう!やっぱり広い!

んー…とりあえず新宿門から中央に広がる芝生を突っ切きろう!

芝生を囲むように桜が綺麗に咲いていて、真っ直ぐ進んだ場所にあるイギリス風景式庭園から、フランス式整形庭園の前まで、シートを敷いた人達がずらーっといました。

お高そうな着物を着てる方や、桜色のロリータファッションを纏った方など格好は様々。

皆さん飲み食いしながら、カメラやスマホを片手に独自の構図でシャッターをきっていました。

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マップに載った簡単な資料によると、新宿御苑には約63種類1300本の桜が植えられているらしいです。

既に見頃が過ぎてしまった葉桜や、まだ待ち遠しいものも含めて早春〜晩春まで広く楽しめるそうです。

でも、今の時期が一番多く桜が咲いてるので、花見をするのであれば今週中がベストですね。

もちろん、桜以外にも美しい花々や木々に溢れているので季節問わず楽しめます。

フランス式整形庭園の横にあるプラタナス並木は、春だと葉が落ちて寒そうにしてますから、これから夏にかけて葉がついて、秋の紅葉時期なんかはとても綺麗だと思います。

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天候が安定しない梅雨の時期でも、新海誠さんのアニメ映画「言の葉の庭」をご覧になった方なら“聖地巡り”として楽しめると思います。

主人公の孝雄くんと雪野さんが出会った、日本庭園エリアにある休憩所には、実際に若い方を中心に「ここだここだ!」と、それぞれ好きなシーンを再現しながら写真を撮る方が多くいました。

雲二つくらいしかない花見日和なのに、わざわざ傘を広げて真似する学生さんがいる中、僕は彼らの再現シーンを邪魔するように読書。

なんとなく視線を感じてはいましたが、その休憩所は喫煙所にもなっていて、タバコを吸いたい方々がどんどんやって来るので僕がどかなくても特に変わらないかなーと。

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御苑の西から東へ大きく伸びる池は絶好の撮影スポット。

手前に桜、奥に池と橋、遠くにそびえるNTTドコモ代々木ビル。

どこをどう切り取っても(略してどこも)良い写真が撮れます。

池の周りでは写真だけでなく、写生をするお爺さんもチラホラと見られ、僕からしたらそのお爺さんも絵の一部のように見えました。

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御苑中央に建つ旧御涼亭、通称:台湾閣の周りは日向ぼっこに最適。

狭い橋に人が集まって少々騒がしいが、水面に映る台湾閣や池の側にポツンとある灯篭を眺めながら休むのは最高に贅沢な時間です。

余計な説明はいらないでしょう。


先に中央付近を紹介しましたが、新宿門から右手、上の池の側には「母と子の森」がありまして、ここは中央とはガラッと空気が変わる緑豊かな森です。

その名の通り、このエリアには子供連れが多かった気がします。

2005年〜2007年にリニューアルした森には、環境に配慮したビオトープなどが設置され、都会の喧騒を忘れさせてくれる川のせせらぎがとても心地よいです。

桜を眺めながらの日向ぼっこもいいですが、花見にそこまで魅力を感じられない僕のような方は、この森の中を普段よりゆっくり歩いて、木陰の静けさを感じてみるのもいいかもしれません。

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千駄ヶ谷門の右手にある桜園地は、性能の良さそうなカメラをしっかりとした三脚に設置した玄人カメラマンが集まっていました。

すぐ隣りにはモミジ山があるので、この時期はあまり目立たないエリアなのかも?

千駄ヶ谷門から入園する人も少ないので比較的に静かです。

春の新宿御苑を知り尽くした方は、イギリス風景式庭園でも日本庭園でもなく、桜園地にカメラを構えるのでしょうか。

桜園地の真ん中に立つと周囲が全て桜で囲まれるので、僕ならぐるっとパノラマ写真を撮りたいです。

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大木戸門の左手にある玉藻池は、桜は少なく松の木が印象的でした。

御苑内でも特に古い場所で江戸時代に完成した庭園だそうです。

封印の解かれた暗渠として今年の初めに話題となった渋谷川の源流は、この玉藻池にあるとかないとか。

桜がメインではないですがこういった場所も歩いてみると気持ちの良いものです。

裏手の散策道はとても落ち着きます。


ここまでザッと紹介してきましたが、入園してから4時間でまわりきれなかった場所があります。

それは大木戸門の右手にある大温室と国指定重要文化財にもなっている旧洋館御休所。

旧洋館御休所は温室を訪れる皇族の御休所として建設されたそうです。

大温室はマップを見た時に一番はじめに気になった場所だったので、後で行ってやろう!と決めていたのですが、桜や庭園をまわっているうちに疲れてしまい結局時間がなくなり寄ることができませんでした。

また新宿御苑に行く機会があれば、その時は必ず入ってみたい思います。

どうでもいいですが、温室に洋館と聞くとバイオハザードを連想してしまいます。本当にどうでもいいですね。


今回初めて新宿御苑を訪れてみての感想ですが、季節、目的問わず楽しめます。

自然を楽しむもよし、建築を楽しむもよし、聖地巡礼を楽しむもよし。

都会の森で歴史を感じながら、何もせずぼーっとするもよし。

今の時期は人が多くて賑やかですが、仕事に疲れた時や買い物のついでに、ふと立ち寄ってみるのもいいかもしれません。

自分だけの癒しスポットが見つかるといいですね。


by tkm