ChatPadの社会学―19歳の少女はなにを求めフリーチャットを訪れるのか
昨日に引き続きChatPadネタ。
昨日は俺も言い過ぎたよ、19歳の女の子たち。
でも本当に僕には訳がわからないんだ。
君たちがなにを求め、見ず知らずの人たちと会話しようとするのか。
だから、また俺は懲りずにChatPadに潜った。狙いはズバリ「19歳女」だ。
ChatPad開始4回目。かかった!19歳女!学生だ!やはり安定の打率だ「19歳女」!
今日はお前らがなにを求めこのフリーチャットという魔窟に巣食うのか、明らかにしてやる!これは社会学でいうところのフィールドワーク!いわば「サイバーエスノグラフィー」だ!
俺は挨拶もそこそこに、退屈そうな19歳女を質問ぜめした。
俺「君が俺と話すことの目的はなにか」
⇒19歳女「えー暇つぶしー」
俺「君は出会い厨じゃないのか」
⇒19歳女「違うねーそういう人増えたけどー」
俺「ただ楽しくおしゃべりしてはいさようなら、それだけで虚しくならないのか」
⇒19歳女「えー出会い厨とかのほうがよっぽど虚しくね?」
俺「チャットなどせずに、リアルな友達と話せばいいのではないか」
⇒19歳女「身近な人以外とも話してみたいじゃん」
俺「暇つぶしなら、もっと映画見たり読書したり有効に使っては」
⇒19歳女「人それぞれだし」
俺「悩みがあるとか、寂しかったりしないのか!」
⇒19歳女「うーん別に?」
俺「・・・」
⇒19歳女「結局なにが言いたいの?www」
はい、論破
返す言葉もなかった。
彼女はただ単に「暇つぶし」のためにフリーチャットに訪れて、他愛もない会話を純粋に楽しんでいる。
映画や読書などに興味がない。それよりも見知らぬ人、自分の身近にはいないタイプの人とお話をしてみたいだけなのだ。
それのどこが悪いのか!結局人生は「暇つぶし」だ!輝ける10代最後の青春の1ページをどう使おうが19歳女の勝手だ!
俺は、フリーチャットに巣食う「19歳女」を勝手に「社会から仲間外れにされて誰にも悩みを打ち明けられないかよわい女の子」だと仮定していた。
なんたる偏見。先入観の塊だ。俺は次第に恥ずかしくなってきて、彼女に全力で謝罪した。
「いままで失礼なことを言って大変申し訳ない。実はどんな人がチャットにいるか気になって、色々不躾な質問をしてしまった。許して欲しい」
すると彼女は、「うーん、まぁ色んな人がいるんじゃん?私は別に楽しかったよー」
大人だ。
あぁ、俺はまだまだだなぁ・・・
俺の物差しだけで物事を測っても、分からないことだらけだなぁ・・・
ちっぽけな僕に気づかせてくれた「19歳女」、ありがとう。
自由に生きてくれ。君にとっての俺はChatPadにいるくだらない男の1人だったかもしれない。でも、俺にとって君は忘れられない「19歳女」になったよ。
徹底的に価値が相対化された時代を生きる、ポストモダンの寵児たちよ!
今日もフリーチャットで「終わらない日常」を生きよ!
俺は色々将来とか心配だから、それなりに勉強してクソして寝る!
by nuoo